夏至の日の贈りもの。
2023年6月21日、3年半ぶりに赤道を越えて、友人とふたりで、インドネシア・バリ島へ。
久しぶりに海外へ飛べる喜びで、シンガポール経由にもかかわらず、
あっという間に到着、現地ガイドのワヤン恵美さんに車で迎えに来ていただき
サヌールの海沿いにあるホテルに無事 チェックインできました。
恵美さんとは、コロナ真っ只中の時期に、YouTube&Instagramで繋がって
観光客がゼロになってしまい、苦境にあったバリの皆さんを応援するために、
彼女からカゴバッグを購入し日本へ送っていただいたご縁で、
リアルでお会いするのは初めてでしたが、旧知の間柄のようにすぐに打ち解けて
一週間の旅の間、さまざまな相談に乗っていただき
行動を共にして、大変お世話になりました。
出発の日の数日前に、初バリ上陸の友人が体調を崩してしまい、
行けるかどうかと危ぶまれる状況もあった中、何とか来れるまでに回復したものの
当初予定していたスケジュールがほとんど白紙変更になったために
振り返れば、結果的に「芸術と自然」を楽しむ旅になったことが印象的でした。
奇しくも、3泊したウブドのホテル、アルマリゾート&ミュージアムのコンセプトが
「芸術と自然」であり、そして、それは私の人生&創作活動のテーマであるという、
大きな気づきをもたらしました。
自分にとって必要なもの、どうしてもなくてはならないものは何か?
うっすらと認識してはいたものの、言語化できていなかったそれが
はっきりと理解できた瞬間でした。「Art&Natureー芸術と自然」
大都会・東京=TOKYOに生まれ住んで、暮らし、
都会にある近代的な文化・芸術的なもの(美術館や博物館、劇場などで体験できる)
に興味関心がある一方で
海や川、山、森林、動植物、鉱物などの自然の美しさにも魅せられていて、
定期的に自然の中に身を置かないと息がつまるような感覚になること、
かといって、ずっと大自然の中だけに居ることはできないといった傾向を
ネガティブに捉えていたことにも思い当たりました。
私は、この世界にある美しさを発見したり、美しさに触れる喜びを
言葉だけでなく、カタチにして表現したい。
だから、ある表現として既に確立しているもの=芸術や工芸品、に惹かれるし、
自分も自身の方法で、それをしたいと思うのだ、ということに気づきました。
私が旅をする理由も、まだ見ぬ未知の美しいものを知りたい&発見したい、
この眼で見て、感じて、体験したい、という欲求から来ており
この肉体で、五感で体験したことを、それだけで終わらせず、
表現して伝えたいと強く願っているのです。
季節が移り変わる起点の夏至の日と、その数日後にある誕生日を迎え
これからの新しい一年を過ごすにあたって、とても有意義な旅になったと感じます。
来年2024年11月に迎える〈La-Bana-Ha 10周年記念の個展〉を計画している今、
必要なピースが、バリ島からもたらされました。
2014年エジプトから始まった魂の旅が、バリで一旦ピリオドを打ち、
また次の成長のステージへと繋がっていく予感がします。
※ワヤン恵美さん(SAMAD BALI)
※アルマリゾート&ミュージアム