5月の最初の満月は、ウエサクのお祭り
釈迦の誕生、悟り、入滅がすべてヴァイシャーカ月(インド暦第2月)の第一満月の夜だった
という伝承から毎年5月の満月の夜に行われているウエサク祭り。
起源は古くヒマラヤ山中や東南アジアにも同様の祭りが伝わるといわれています。
日本では京都の鞍馬寺で行われるお祭りが有名ですね。
天上と地上の間に道が開けて強いエネルギーが降り注ぐとされるこの満月の夜に
鞍馬山に祀られる本尊尊天に、人類のめざめと世界平和を願って参加者全員で祈り、
暗闇の中、参加者が手にする灯明がいっせいに捧げられる光景はとても幻想的だそうです。
「2023年の今年は、半影月食で蠍座の月……ということで、
世の中は明るく楽しいGWですが、その一方で心の深いところから、
隠してきた感情があふれてくるような時期だと感じます。」小泉マーリさんのブログより
私のチャート(出生図)では、太陽は蟹座に月は蠍座にあって、金星は牡牛座にあります。
感情の揺れに悩まされながら、強く激しい人生を生きてきた私にとって、
蠍座の満月は、心の闇に働きかけてくるような大きな影響を与えているはずですが
不思議と穏やかな気持ちで過ごすことができました。
年齢を重ねるにつれ、いつの頃からか、
蠍座の持つ葛藤や激しい感情、憎しみや嫉妬、あるいは破壊的な側面などを
それも自分なのだ、と自分を客観視することで折り合いをつけ、
それがあったからこそ、生きてこられたのだと
受け入れられるようになったからだと思います。
マーリさんの言葉によれば、
「怒りや憎しみ、絶望や孤独感。あらゆる苦々しい感情を全部受け入れて、生きるための力に変えていく。
ウエサクの満月が特別なのは、そのような錬金術……
苦みを愛と力に変えることができるからかもしれません。」
錬金術は、私が得意とするもの。本当にその通りだな、と感じた夜でした。