2017年01月02日
一枚のモノクロ写真。
その写真に出会ったのは、確か20歳くらいの時だったと思う。
草原に巨大な複数の石が屹立している不思議な光景。太古の文明の名残り・・・?
しばらく目が離せなかった。
初めて見るのに、なぜか知っている場所のような既視感があった。
それが“ストーンヘンジ”であることは、後から知った。
いつか、訪ねてみたい・・・。
色々な幸運が重なって、2016年6月21日夏至の日にチャンスはめぐってきた。
この特別な日には、特設の駐車場も設置され、普段は近づけない石のそばまで行けるため
ストーンヘンジには世界中からたくさんの人々が集まる。
わたしもそのひとりとして、深夜から明け方の時間を石のそばで過ごした。
楽器を奏でるひと、踊り続けるひと、静かに瞑想するひと・・・。
東の空から太陽が昇ってきた時の歓声とその場にいた人々との一体感は
生涯忘れられない思い出になった。
この地球に生まれて、今ここにこうして生きていること。
その喜びを 昇っていく太陽の光がだんだん強くなっていく中で感じた。
その感覚は、この人生だけでなく
今までに何度も味わったような気がしている。
記憶にはないけれど、わたしの身体の内のどこかで知っていることを
再確認しに行ったのだなと思う。
忘れていた自分の一部が統合され、力を得たような体験だった。